「住宅を購入したいけれどマンションと一戸建てどちらがよいのだろう」そんな悩みをかかえていませんか?住宅の購入は安い買い物ではありません。後々後悔しないためにも、マンションと一戸建ての違いを理解しておきましょう。この記事では、マンションと一戸建ての違いやメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
一戸建てとマンションならどちらが安いのか
まずは、費用の面から違いを比べてみましょう。マンションでも一戸建でも、住宅の購入には多額のお金がかかります。それぞれにかかる費用を知るようにしてください。まずは、購入費用です。
かつては一戸建ての方が高いと言われていましたが、現在はそうでもありません。とくに都市部に近いマンションの購入価格は、年々上昇をしています。同じような条件でも、一戸建てより、購入費用が高くなることもあるでしょう。
マンションの購入も、一戸建ての購入も諸経費はかかります。諸経費とは住宅購入時の印紙税や不動産取得税などの税金、保証料や火災保険料などです。住宅に住み始めてからの固定資産税や光熱費、保険料も同じようにかかるでしょう。
光熱費はスペースが広い一戸建ての方がかかりますが、太陽光発電の導入や電気・ガスなどの契約プランの選択で節約ができます。また、一戸建てを購入する際には中古・新築に関わらず、直接売主と契約しない限り仲介手数料が発生します。
仲介手数料の目安は、物件価格×3%+ 6万円です。注文住宅を建てる人は、土地購入後から家が建つまでのローンも発生するでしょう。そのほか住む場所によっては、自治会費も払わなければいけません。
家の劣化や、災害のためのメンテナンスも費用も必要です。マンションは購入費用に加え、管理費や積み立て修繕費がかかります。積み立て修繕費は、建物の修繕や共有部分の修理に使われる費用のことです。
毎月支払うことが多いですが、マンション購入時に一時金を収めることもあります。積み立て修繕費が安すぎるマンションには注意をしましょう。いざマンションを修理するときに、臨時に積立金を徴収される可能性があります。
また、車を所有している人は駐車場代も必要です。
生活面でどんなメリットがあるか
次に生活面でのメリットを見ていきましょう。まず、一戸建てはマンションに比べて、まわりの騒音を気にしなくても済みます。独立した建物のため、上下左右からの音が響きにくいのです。大きな音を出さなければ、まわりから苦情がくることも少ないでしょう。
プライバシーの面でも安心ができます。マンションに比べてセキュリティは低いですが、ホームセキュリティを利用すれば安心して生活ができるでしょう。増築や建て替え、リフォームがしやすいのも、一戸建てのメリットです。
ライフスタイルの変化に合わせて、住宅を変化させられます。マンションのリフォームは自分の住む部屋しかできず、厳しい制約があることも多いです。その点、一戸建てであれば、自由にリフォームができるでしょう。
また、一戸建てであれば、庭や駐車場が持てます。庭があれば家庭菜園を作ったりBBQをしたりすることも可能です。子どもがいる家庭であれば、安心して遊ばせられます。庭付きのマンションもありますが、高層部になれば庭を持つことはできません。
また敷地内に駐車場があれば、駐車場代を気にすることなく車を所有できます。都心部の駐車場は高いことも多いです。一戸建ては都心部から距離があることも多く、まわりにある豊かな自然や公園も利用できます。
マンションの生活面でのメリットは、立地のよさです。マンションは一戸建てに比べると、駅や都心部に近いことが多いです。都心部の住宅は価格が高いですが、複数の世帯が集まるマンションは、一戸建てに比べ購入がしやすくなっています。
セキュリティがよいのもメリットのひとつでしょう。マンションにはオートロックや監視カメラが設備され、管理人もいます。人の行き来も多く、不審な人物も近寄りづらいです。マンションであれば、わずらわしい近所付き合いも必要ありません。
一戸建てに住むと、自治会の集まりや近所との関わりも大切になってきます。また、マンションはバリアフリーにもなっています。エレベーターを使えば、高齢者や子どもでも安全に移動できます。
重い荷物があるときにも助かるでしょう。動線が考えられているため、快適に生活ができます。まわりの環境にもよりますが、マンションの中層階や高層階であれば、十分な日当たりと眺めのよさも手に入れられますよ。
鉄筋構造で頑丈なこともあり、地震や台風が起きた時の防災面でも安心できます。
将来的な資産価値はどちらのほうが高いのか
マンションも一戸建ても、時間がたつにつれ建物の価値は下がっていきます。一戸建てであれば、建物の劣化は防げませんが、土地の価値は変わりません。ある程度の土地は資産価値として保持できます。
一戸建ての建物の価値は、20年で新築時の15%になると言われていますが、リフォームや修繕を行えばある程度の価値を保てるでしょう。土地と建物を同時に売り出せば、より高い価格で売却できます。
マンションも建築年数がたつにつれ、価値は下がっていきますが、管理会社がしっかりとメンテナンスを行っているため急激に価値が下がることはありません。
再開発や利便性のアップでまわりの土地の人気が出れば、マンション自体の価格も上昇します。老朽化する前であれば、一戸建てに比べて売却しやすいのもポイントです。
メリット・デメリットまとめ
最後に、一戸建てとマンションそれぞれのメリット・デメリットをおさらいしましょう。い一戸建ては建物が独立しているため、騒音やプライバシーを気にすることなく、のびのびと暮らせます。庭や駐車場があれば、より快適に暮らせるでしょう。
その反面駅や都心から距離があったり、自宅のメンテナンスを自分たちで行ったりする必要があります。マンションのメリットはアクセスのよさです。仕事やプライベートの移動も楽にできるでしょう。
防犯カメラやオートロックがあれば、セキュリティ面でも安心ができます。エレベーターを使用すれば、移動も苦になりません。メンテナンスを管理会社が行ってくれるのも、嬉しいポイントです。
しかし、上下階の騒音が気になることがあります。自分自身も注意しなければいけないでしょう。また、駐車場代や積み立て修繕費など、生活費以外にも必要な経費が出てきてしまいます。住宅を購入するのであれば、やはり自由度が高い一戸建てがおすすめです。
建物が老朽化しても土地の価値は下がりません。ライフスタイルに合わせたリフォームができるのも魅力のひとつです。
まとめ
住宅の購入は人生の中でも大きな買い物のひとつです。一戸建てとマンションそれぞれのメリットとデメリットを理解するようにしてください。どちらにもよい面・悪い面がありますが、よりこだわりが詰まった住宅を持ちたいのであれば一戸建てがおすすめです。
一戸建てであればまわりを気にすることなく、のびのびとした暮らしが送れます。定期的なメンテナンスを行えば、将来的な資産価値も保持できるでしょう。この記事を参考に、自分だけの城を手に入れてください。